Analog Church (1)

自宅でのテレワークが長くなるにつれて、デジタルとアナログの違いは何だろうとふと思いました。そんな中、ある本を見つけました。

Jay Y. Kim牧師の「Analog Church: Why We Need Real People, Places, and Things in the Digital Age」という本です。

オンラインでのライブ礼拝や録画礼拝が広がる中、教会の礼拝の本質は何かを改めて問い直しています。テクノロジーが激変していく中、教会が現代文化、特に若者文化に合わせようとして、行き過ぎた形での融合を追求しているのではないかと疑問を投げかけます。

若者が教会にもっと容易に来ることができるように、魅力を感じるように、礼拝形式を変え音楽も説教ももっとライブ感を醸し出すようにしてきた。でも実は、それは逆に不十分であり中途半端なのではないだろうかと言うのです。

キリストの福音を宣べ伝えるためにあらゆる工夫を施しているのでしょう。しかし対象と考えられている若者当人はそれほど魅力を感じないという悲しい現象が起こっていると指摘します。

デジタルを屈指した形態の礼拝に満足しているのは、実は以前から教会に来ている教会員だけなのではないだろうかというのです。

では若者は何を求めているのか。それはリアルな信仰だといいます。そしてそこにアナログさが必要というのです。

正真正銘の信仰とその生き様。それが今改めて問われている本質的な問題なのかもしれません。